02.05.23 アレがこないの……
 W杯もあと2週間を切ったのであーる。いやはや、このところ頭の中がサッカーばかりなのであーる。今、わたしの頭の中には大脳も小脳も海馬もなく、サッカーとサッカとーサッカーがあるだけなのでこ。というわけで、ここ数回サッカー話を書いてみたんだけど、難しいものだなあ。簡潔に書こうとしても、サッカー話には前提となる知識が必要なため、それらも含めていたら、だらだらと長くなってしまう。あまり長いと読む気を無くしてしまうしね。ちなみに内容があまり一般向けでないような気がしたので、日記才人には更新報告をしなかったのであーる。

 一度でも「サッカー批評」などの濃いサッカー雑誌を読んだり、本当にサッカーを知っている人の解説を詳しく聞いてしまうと、どうしてもテレビのサッカー解説が許せなくなってしまうんだなあ。スポーツ新聞や大衆向けの週刊誌はさらに頭が痛い。夕刊紙に至っては、もう酷過ぎる。恣意的な取り上げ方をするどころか、捏造してまでも悪く書かないと気が済まないようだ。
 まあ、夕刊紙については、サッカーに限った話ではなく、芸能、政治、経済、ありとあらゆる事象について悪く書かないと気が済まないようだけどね。わたしは、電車の中で夕刊紙を読んでいるやつを見ると、なんだか気持ち悪くなってしまう。うだつが上がらなくて、他人の悪口や不幸話に拠り所を求めてしまうやつにしか思えない。なんだか澱んだ目をしているんだなあ。

 夕刊紙はおいといて、テレビなんかでは、今はロクに勉強していない昔の名選手が偉そうなことを言っていたりする。辛口批評と言いつつ、「昔のおれってすごかったんだぞ」という自慢にしか見えなかったりするんだなあ。テレビ的には、知名度の高い昔の選手を使いたいのだとは思うけどね。それにしてもテレビ局は、プロ野球的な発想から抜け切れていないというかなんというか。
 元選手でなくてタレントも同じ。昔、サッカー部でしたというタレントがたまに出てきて色々言っていたりするけど、10年以上前に部活の顧問に教えられた知識から抜け出せないような人がとくとくと語りだす。サッカー好きのタレントといっても、雑誌を読んだり色々な人の解説を聞いたりして、現代のサッカー理論をきちんと追ったりしていない人は、とんちんかんな発言をしてしまうんだなあ。
 たとえば、「日本は攻撃的に行くべきだ」と攻撃的な選手ばかりをずらりと並べて、「こんな布陣を見てみたい」などと発言したりする。わたしはそういうのを見ると、「それでは相手からボールを奪うことができなくて、日本は一方的に攻められてしまうではないか。逆に攻撃するチャンスがほとんどなくなるだろ」なんてツッコミを入れたくなってしまうのであーる。

 そんなわけでサッカー話を書いてみたんだけど、上手く書けないんだなあ。論旨もそうだけど文章そのものがいまいちであーる。実は、湯浅健二あたりがよくですます調で書くので、わたしも意識してですます調でサッカー話を書いてみたんだけど、どうもしっくりこないでこ。やはり、いつもの文体の方が調子が出るのであーる。うん。これで良いのでこ。って、なんだか変でこ。
 はっ、そういえば、わたしの普段の文体はアール・デコ調ではなかったのであった。アール・デコ調の文章を書く方がよっぽど難しい。「アール」の方は良いとして「デコ」の方は使い方が良くわからないんだなあ。やはり、文章にアール・デコ調は向かないと思う。アール・デコ調の文章ならば格調高くなるかと思いきや、わたしが書くと格調のかけらも感じられないのだ。普段アール・デコ調で文章を書く人をほとんど見かけないのは、巷にデール・デコ調で格調高い文章が書ける人がいないことが原因なのかもしれない。

 それはともかく、W杯まであと10日を切ってしまった。開幕戦は5月31日。日本においては、6月1日に新潟で行われるカメルーン×アイルランド戦が最初の試合である。しかしながら、どうもそのような感じがしない。それというのもチケットが届かないからである。
 いやはや、実はわたし、今回のW杯を4試合観に行くことになってしまったのである。友人が二次販売で奪取したドイツ×アイルランド戦とカメルーンのTST3の計4試合である。ちなみにTSTというのは同じチームの試合が数試合セットになっているチケットのことである。わたしはカメルーンのグループリーグ3試合がセットになったチケットを購入したのだ。
 購入したのは海外販売分のチケットである。インターネットで注文した。カメルーンは結構狙い目であった。結構最後の方まで余っていたのだ。余裕で買えた。それでいてアイルランドやドイツといった国の試合が観られるのだから狙い目としか言いようが無い。あっ、サウジはおいておく。もちろんイタリアやアルゼンチンや死のF組の試合の方が良さそうだけどね。もっと言うと日本戦だったら最高だ。でも、さすがにそれらはすぐに売り切れたからなあ。

 しかし、カードは良いのだが、チケットが届かないのは、一体どういうことなのだろう? もう来週末の話ではないか。なんだかニュースによると海外発売分は、バイロム社の発券が遅れていて試合当日までに間に合わないかもしれないというのだ。なんてこった。これだからFIFAの仕事をする会社はダメなんだなあ。フランスの時にはチケット問題(というより、ただの詐欺だな)もあったし、キルヒが潰れてえらい騒ぎになったし。
 そもそもFIFAという組織がダメなんだな。利権というかリベートの世界。バイロム社がチケットを扱うことになったのもFIFA幹部のツルの一声らしい。その幹部の懐には相当の金が入っているだろうな。日本単独開催だったのが、日韓共催になったのも裏金裏女という話だ。

 それにしても、バイロム社は何をやっているんだか。普通これだけ大きな仕事を任されたら、意地でも成し遂げようとするだろう。大増員をして赤字になったとしても、信用を失うことの方を恐れるはずだ。そもそも数百万枚のチケットを扱うとなったら、相当の体制で望まなければならないことが容易に想像できるのに、そんな見積もりができていないんだなあ。まったく。
 FIFAがまともな組織だったら、バイロム社に決めた幹部や関係者は追い出されるだろうし、バイロム社は二度と出入り禁止になるってもんだけどね。W杯が終わっても、なんとなくそのまま放置でお咎め無しになりそうな気がする。こんな無責任な組織だから、バカなことをするやつが後を絶たないんだなあ。自浄作用みたいなものがまったくない。

 しかし、これでもしチケットが届かなかったらどうするつもりなんだろう。既にカードから代金が引き落とされているのだから、今更なかったことにはできないだろう。カード番号は知っていても、銀行口座を知っているわけでないのだから、払い戻す手段が無い。最初からチケットが届くまではカード請求するべきだったのではなかろうか。
 わたしが買ったのは、友人の分も合わせてチケット9枚分だから、結構な金額なのだ。しかも、ここ数ヶ月は差額がバカにできないくらいの円安であった。ちなみにW杯カテゴリー2のチケット9枚分は、普段の日本代表戦20試合分以上、Jリーグにしたら50試合分以上の金額である。大金なのだ。
 なんでも、日本国内にあるチケットセンターで発券するとか、現地会場渡しとか色々言われているけど、チケットセンターでの発券はともかく、現地会場渡しはどう考えても無理だろう。大量に人がなだれ込んで、試合開始に間に合わなくなってしまう。どさくさに紛れて横取りしようとするダフ屋も出てきそうだ。まったく観られなかったらどうするんだ。

 なんてことを書いていたら、チケットどころかカメルーンそのものが来ないとか言い出してやがんの。チケットが来ても、カメルーンが来なくて試合成立しなかったとかいう事態になったらシャレにならない。しかし、色々準備していた中津江村は大迷惑だな。当て込んでいた収入も入らなくなってしまって、ただでさえ赤字になるところが、さらに大赤字になっただろう。でも、やつらはそんなことなんて考えてないんだろうな。まったくカメルーンにはガッカリである。
 FIFAもカメルーンへの分配金をカットして、その分を中津江村に赤字補填してあげて欲しいね。カメルーン協会とカメルーン選手団の両成敗。でも、そんなことできないんだろうな。まあ、対外試合の禁止くらいの措置はあり得るけど、それくらいの処置ならやつら同じことを何度も繰り返すだろうな。選手の海外移籍も禁止すりゃ良いのに。
 元ガンバ大阪のエムボマがいるし、せっかくカメルーンのTSTを買ったのだから、カメルーンを応援しようと思っていたんだけどなあ。このニュースを聞いて、すっかり応援する気を失ってしまった。会場でブーイングしようかな。まったく。でも、「おまえら荷物まとめて国へ帰れ」なんてことは言えない悲しきTSTである。

 まあ、さすがにカメルーンも試合には来るだろう。やはり問題はチケットである。もし、試合当日に受け取ることができなくて払い戻すことになったとしても、こちらとしてはチケット代金分だけでは済まないんだなあ。何しろ試合は新潟である。新幹線の切符を買ってしまったのだ。チケット代の他にも色々お金がかかっているのである。そこまでにかかった時間的な浪費、精神的慰謝料も含めると倍はもらわないと気が済まない。
 まあ、でも「そんな義務も法的根拠も無い」とか言って払おうとしないだろうな。せいぜい正規の料金でも払い戻してくれればマシっていうところだろうか。いや、下手すると突然倒産して「もう払えません」とか言い出さないとも限らない。さらに「担当者が金もって逃げた」とか。まさかそれを狙っていたりしないだろうな。

 ああ、W杯でもなかったら、こんな会社を相手にすることなどなかっただろうに。しかし、W杯のチケットはプラチナ・チケットなのである。是が非でも手に入れたくて仕方がなかったのだ。もし、本当にチケットが来なかったら、プラチナ・チケットを使って人の心の弱みにつけ込んだ悪質な詐欺行為と言えるだろう。このわたしが成敗してくれるわ。

 ひとつ、人の世の生き血をすすり、
 ぷたつ、プラチナ悪行三昧、
 みっつ、醜い浮世の鬼を、退治してくれよう、みや千代侍、
 よっつ、横ちょにハゲがあるでこ

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02.05.15 テレビ観戦リポート:ノルウェー戦
 なんだかガッカリする試合でした。なんといっても0-3の完敗でしたからね。もちろん、それだけではありません。試合内容が非常に悪かったのです。悪い点が多すぎました。あと2週間でそれらを修正してもらうことを期待するしかありません。

 まずノルウェーですが、前回のフランスW杯では、グループリーグを見事突破したチームです。トーナメントでも1回戦でイタリア相手に0ー1の僅差で敗れただけですから、なかなかの強豪チームです。と言いたいところですが、今回のW杯ではヨーロッパ予選で敗れてしまいました。予選ではポーランドやウクライナと同じグループだったのですが、僅差で敗れたというわけでもありません。ベラルーシよりも成績が悪く6チーム中4位でした。このことから、わたしはあまり強いとは思ってはいませんでした。レベルの高いヨーロッパのチームとは言え、少なくとも0-3で負けてしまうような相手だとは思っていませんでした。
 しかし、ノルウェーは強く見えましたね。これほど強いチームがヨーロッパ予選で4位敗退ということがあり得るのでしょうか。いえ、わたしはやはりこの日の日本がそれだけ悪かったのだと思っています。この日の日本は、中田と小野が合流したことでベストメンバーに近いものになりました。時差ボケも解消している時期ですし、負けた言い訳ができないところです。まあ、体調不良としか言いようがないのですが。

 試合は、前半からノルウェーのペースでした。ノルウェーがペースをつかんでからは、なかなか日本のペースに戻せませんでした。日本がボールを奪ってもペナルティエリア付近まで行けず、シュートチャンスが作れません。これまでの試合では、いくつもシュートチャンスがありながらFWが決められないだけという状態でした。しかし、この日はシュートチャンスすら作れないのですからガッカリです。それでも0-0のまま前半を切り抜けることができました。さあ、トルシエは後半からどのように修正してくるでしょうか。わたしは期待しました。
 後半は、福西→戸田、市川→明神、久保→柳沢と安定感のある選手を入れてきました。すると思惑通り安定感が増します。ボールキープの割合が増え、攻撃のチャンスも少しですが増えました。とは言っても、ようやっと五分五分に近くなったという感じです。前半が3:7の割合でノルウェー有利だとしたら、後半も4.5:5.5の割合でまだノルウェー有利といったところです。それでも勝てる可能性が出てきたと思っていました。
 しかし、なかなか均衡が破れません。もしかすると、このままスコアレスドローかと思った矢先のことです。ノルウェーがゴールを挙げました。それから立て続けに2点追加されました。結果、0-3で完敗ということになりました。

 最初の失点の原因は、誰もが指摘する通り、宮本にあると思います。読まれているのにラインを上げため、2列目の飛び出しに対応できずに得点を許してしまいました。この点は、宮本に反省してもらいたいところです。FKで蹴る動作をする瞬間にラインを上げるのは基本的なプレイではなく、あくまでも相手の裏をかくプレイです。ラインを上げるのは相手をゴール前から遠ざけるためにするのですから、キッカーがボールをセットしている時に上げておくのが基本です。
 宮本は頭の良い選手です。戦術理解力が高いと言われています。頭脳的なプレイもこなします。応用能力も高いと思います。しかし、そこにおぼれていては何にもなりません。相手に裏をかかれるようでは頭脳的プレイヤーとは呼べませんからね。まあ、おぼれているわけでもないと思いますが。より周囲に気を配り、相手が何を考えているのかを読み取ることができるのが本当の頭脳的なプレイヤーです。加えて宮本には、対人能力や前線へのフィードに関して、レベルの向上を忘れないようにしてもらいたいところです。
 あと、今回目立ったのは中澤でしょう。ノルウェーの特徴は高さです。W杯の初戦で当たるベルギーもまた高いチームです。平均身長は同程度だと思います。ですから高さ対策には格好の相手です。その中で中澤は、高さで負けていませんでした。しかし、相手への応対がいまひとつでした。宮本との連携ミスもあって、中澤が相手選手と応対している時に危険なスペースが空くケースが多く見られました。このあたりを見ると、高さ対策には有効とは言え、中澤を使うのはどうかなと思ってしまいます。実際にノルウェーが得点が入れたのも、高さをいかした攻撃ではなかったですからね。

 後の2失点は、集中力を切らしてしまったことが原因でしょう。精神的か肉体的か、その両方であるとは思いますが、ミスパスや動き出しの遅さや戻りの遅さが目立ちまいた。覇気が感じられませんでした。試合の全般を通じてそうでしたが、失点直後、さらにそれが増した感じです。後半の方がバランスが良くなったはずなのに、却って失点してしまったのは、疲労からということしか言えません。後半途中からの日本代表は、まるで電池が切れたようでした。
 パスを受ける時も弱いボールなのに待って受けようとしていました。よく「パスにメッセージを込める」ということを言う人がいます。それを考えると、弱いボールの場合、「後ろから狙われているから前に出て受けろ」という意味になります。ならば前に出て受けなければなりません。もっとも、ただパスが弱かっただけに見えましたが、いずれにしても弱いボールは前に出て取らねばなりません。
 また、スペースを見つけて走ろうとする選手が少なかったことも気になりました。これではなかなかチャンスが作れません。ボールがサイドに行った時にクロスが入ることを予想してゴール前に走るところもほとんど見られませんでした。これでは中田や小野がボールを持っても決定的なパスが出せません。また、ゴール前に詰めて得点の雰囲気をにおわせなければ、相手にプレッシャーを与えることができません。前線へこないとわかれば、中盤のパスカットを狙いにくるでしょう。ボールキープ率が低くなった原因のひとつでもあります。
 攻撃陣は、相手にボールを奪われることばかり予想して、すぐに守備に入れるようによ考えていたのでしょうか。疲労から精神的に消極的な発想になってしまったかもしれませんが、前線の選手はもっと積極的に攻撃することを考えて欲しいと思います。まずゴールを狙うことを優先して欲しいと思います。

 鈴木がボールをキープした時、鈴木の数メートル背後で中田が数秒間フリーになっていた瞬間がありました。しかし、鈴木はそれに気がつかずキープを続けてチャンスが消えてしまいました。もし、高い集中力を保っていたならば、間違いなく気がついて狙っていたはずです。こんなところでも疲労の濃さを感じました。
 長期の遠征でした。この一ヶ月間は、緊張する試合が続きました。精神的にも肉体的にも疲労が溜まっていたのでしょう。そのうえトルシエ監督に不幸があり、チームを離れたことやスペインでは雨で満足に身体を動かすことができなかったということもありました。しかし、W杯も連戦ですからね。初戦は良いとしても、その後も試合があります。決して気を抜かないことを心がけて欲しいと思います。

 さて、ワールドカップ本番に向けて、どのように立て直せば良いのでしょうか。まず疲労に関しては、遠征から帰ってきてからの休日で、粗方回復することができるでしょう。21日から再集合ですので、それまでの間、住み慣れた日本に帰ってきて、リフレッシュすることができると思います。
 そして、再集合からは、やはりもう一度基本に帰って練習するしかないと思います。チェックや動き出しのタイミング、連携やパスのずれをリフレッシュした状態で修正しないとなりません。まずは基本に帰って忘れていたことを思い出して欲しいと思います。今回の試合では、今までやっていたことを忘れていたかのように全然できていませんでしたから。
 0-3という完敗は、本来のスケジュールではレアル戦でするべきものだったと思います。そこでの敗戦を踏まえて、ノルウェー戦とスウェーデン戦で調整するところだったのですが、一試合ずれてしまいました。ここは紅白戦か練習試合がもう一試合欲しいところです。
 21日から再度集合しますが、間にスウェーデン戦があるため、スケジュール的に本格的な試合は難しいと思います。ここで疲労を蓄積してしまっては何にもなりませんから、1本30分程度で2、3本で抑えたいところです。その中で、各自基本戦術を再確認すること。そして体調をトップレベルに上げてきてもらいたいと思います。これで万全とは言えないと思いますが、それしかないと思います。

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02.05.09 テレビ観戦リポート:レアル・マドリード戦
 うーん。なんとも言い難いドロドロの試合でした。それはもう色々な意味でドロドロの試合でした。雨で濡れてボールが走らないため、パスワークも展開の早い攻防も消えてしまいました。それにしても、「何のための試合だったのだろう?」とか「何処を見どころにすれば良かったのだろう?」といったことを考えながら観てしまう試合でした。

 この試合は、レアル・マドリード(以下「レアル」とする)のクラブ創設百周年の記念試合でした。レアルは、世界のクラブチームの中でも一、二を争うほどの規模のビッグクラブです。豊富な資金力があり、年間数百億円の売り上げがある大企業でもあります。そんなクラブの創設百周年の行事を行うに当たって生半可なことはできません。そこで白羽の矢が当たったのが日本代表だったのですから光栄なことです。
 日本代表が選ばれたのには理由があります。レアルの記念試合を行うに当たって、クラブチームとの対戦は考えられません。ヨーロッパのクラブチームの強豪は、毎年チャンピオンズ・リーグで対戦しています。特別な対戦とは言えません。南米のチームも強豪チームはトヨタカップで当たることがあります。その他の地域のクラブチームでは、あまり華が無いでしょう。
 それならば代表チームとやる方が面白いでしょう。中でもW杯開催国である日本代表とやるのが特別な感じがして良いという判断だったのではないでしょうか。もっともらしい理由になります。世界選抜チームという手もありますが、世界選抜チームとの試合の場合、どうしてもお遊びの甘いプレイばかりになってしまい、サッカーの試合というよりは個人技の見せ合いのような感じになってしまいます。その点日本代表の場合、W杯へ向けてのトレーニングも兼ねているので、少なくともサッカーらしい試合にしてくれるだろうという期待があります。

 わたしは、レアルを世界一強いクラブチームだと思っています。もちろんサッカーですので負けることもありますが、ヨーロッパのNo.1クラブチームを決めるチャンピオンズ・リーグやクラブチーム世界一決定戦であるトヨタ・カップの獲得回数を考えると、世界一強いクラブチームと言えるでしょう。世界一には異論がある人もいるかもしれませんが、少なくともトップレベルであることは間違いありません。そして、サッカーファンなら誰でもわかりそうなことですが、世界の中でトップレベルにあるクラブチームには、どこの国の代表チームでもまず勝てないということです。
 サッカーファン以外の人には体感的にわかりにくいかもしれません。ヨーロッパのトップレベルのクラブチームは、各国の代表選手の中からさらに良い選手が選ばれて作られたチームなのです。サッカーは多くの国で盛んなため、優秀な選手は各国に散らばっています。一国だけで選手を集めるよりも優秀なチームができるのです。さらにチームでの練習時間が豊富にあります。難しい戦術練習も時間を使ってじっくり浸透させることができます。また、選手同士の理解が深まり、コンビネーションも磨かれます。強くて当たり前なのです。

 日本代表が集まるのは、一年に90日程度だったと記憶してます。その日程の中には試合の日も含まれます。前日は体調を整えるために軽い運動に留めなくてなりません。遠征の場合は移動日もあります。年に数回、数日間の合宿が細切れに行われるくらいで、代表チームは長い期間をかけてじっくり練習に取り組むことができません。
 さらに強いチームの選手ほど、天皇杯で勝ち進んだり、アジアクラブ選手権などに出場するため、代表合宿に参加できないことが多かったりします。強いチームほど優秀な選手が多いため、当然代表選手も大勢います。リーグ戦の合間に行われる代表合宿も、そういった理由でスタメンが半分欠けた状態で練習をしなければならないことが多いのです。選手間のコンビネーションや戦術は、クラブチームに比べると劣ってしまいます。もっともワールドカップ本番前にはみっちりと合宿できるので、今の状態よりも良くなるとは思いますが。

 そんなわけで、日本代表は、ずばりレアルに1-5で負けてもおかしくはないと思っていたくらいです。日本の1点は、点差がついた時に相手が甘くなってお情けみたいな形で入れるだろうというものです。一軍メンバーでなく控えメンバーが中心でも同じことです。
 レアルほどのチームですと、チャンピオンズ・リーグと国内リーグ戦の二つを考えなくてはなりません。どちらも重みのあるタイトルです。両方のタイトルを獲得するためには、選手を休ませることを考えなくてはなりません。さらに国内のカップ戦もあって、シーズン中は毎週2試合ずつこなす厳しい日程になります。どうしても選手の疲労が抜けなくなってしまいます。だから全てのタイトルを狙うようなトップレベルのクラブチームは、控えメンバーにもまた強力な選手を揃えるのです。レアルなどは、国内リーグを控えメンバーで試合をさせても、上位にくるのは間違いないでしょう。

 さて、1-5で負けるはずの日本代表でしたが、結果は0-1でした。相手の1点もオフサイド判定が怪しかった1点のみです。ということは大善戦だったのでしょうか。うーん。相手に圧倒されたかというと、たしかに日本ボール支配率はあまり高くありませんでした。日本陣地にボールがあった時間も長かったです。日本の決定的チャンスは2回ほどでしょうか。しかし、レアルにも決定的なチャンスがあまりありませんでした。
 雨の所為でしょう。日本は細かいダイレクトパスや空いたスペースを使う攻撃が多いのですが、雨でボールが転がらず、それができませんでした。「あれがつながればチャンスなのに」と何度も思ってしまいました。ドリブルにしてもボールが転がらないので、足裏やインサイドで転がすようなドリブルができません。インステップで強く蹴りながら進むタイプのドリブルばかりでした。これでは速攻も満足にできません。フリーキックもボールが濡れているため、こすって回転をかけることできません。まるでダンボール箱でサッカーをしているような感じでした。もちろん、相手にしても同じことです。そんなわけで、両チーム共に有効な攻撃に結びつかず、結果0-1ということになってしまったのだということです。

 強い相手に四苦八苦することは、チームを成長させるうえで一番の近道です。そこで色々工夫をすることで、新たな武器を身につけることができるのです。まだまだ上の世界があると体感できればモチベーションもあがります。最初はそれを期待したのですが、そう感じられない試合になってしまいました。
 日本にとって運の悪いことに、レアルはチャンピオンズ・リーグの決勝まで進んでしまいました。百周年を祝うに当たって是非ともタイトルが欲しいところです。ところが国内のリーグ戦もカップ戦も負けてしまいました。そんなわけで、チャンピオンズ・リーグの優勝を勝ち取るべく、決勝に備えてレギュラーを休ませなければなりませんでした。しかも、雨です。雨の場合、体力の消耗が激しく怪我もしやすくなります。むしろ、ロベルト・カルロス、フィーゴ、モリエンテス、グティなんて選手をよく30分以上も使ってくれたと思う程でした。
 日本もまたベストメンバーを組めませんでした。小野と中田がそれぞれUEFA杯とイタリア杯の決勝まで進んでしまいました。おめでたいことではありますが、この試合に限定すると残念な話です。メンバーの力が劣ると勝てないからといった話ではなく、そろそろ本番で中心となるメンバーで試合をすることで、コンビネーションを身につけなくてはならないからです。また怪我人も増えてきています。特にFW陣は壊滅的状況です。
 これだけの怪我人が出て、さらに海外組が揃ってカップ戦の決勝に進むとは、なんという確率なのでしょうか。そのうえ雨ですからね。トルシエも起こり得るいくつかの状況によって試合の意味づけを変更することを考えていたとは思いますが、それすらも超越してしまったように思います。わたしが冒頭の文章で書いたことは、こういうことだったのです。

 さて、試合の内容についてです。まず相手に大事な試合が控えているとあっては、怪我をさせられません。ボールを奪うのもクリーンに行くことを心がけるより他無いでしょう。そもそも記念試合であまり汚いプレイをしては後味が悪くなってしまいます。実際、ガチンコのぶつかり合いだけは、できるだけ避けていたようでした。
 日本の守備は基本に忠実でした。一人がアタックし、相手の足が止まるとすかさず二人目がフォローをする。クリーンにボールを奪い取るプレイです。激しいタックルを極力控えていたように思えます。いつもなら止まれる状態でも足元が滑る状態では、止まりきれずに大衝突してしまうこともあります。しかし、これも雨でなかったら有効な守備にならなかったかもしれません。晴れた日であれば、パスワークや個人技で二人、三人まとめてかわされ、一気に危険な状態になるといったことが、何度もあったに違いありません。

 攻撃面では、ここ最近の試合と同じです。誰かが突然ブレイクしてくれるより他ありません。今トルシエは、久保のブレイクにかけているのかもしれませんが、どうも今ひとつです。もしかすると、広島慣れしすぎているのかもしれません。ゴール前に出て行くのがワンテンポ遅いのです。誰かがボールを出してもペナルティエリアを素通りするシーンが何度もあります。代表の早いサッカーに頭を切り替えないと、なかなか点を取るのが難しいかもしれません。そのタイミングさえつかめば行けるような気がします。
 それにしてもFW陣は離脱者が多いのが頭が痛いところです。特に高原は、リーグ戦で点を取り始め、ポーランド戦でも得点を取って、これから上昇機運にあったところでのリタイアです。西沢もすっきりしないゴールとは言え、ホンジュラス戦で得点を獲った後のリタイアでした。得点を決めていなかった時でも、ポストプレイ、ボールキープからのチャンスメイクは良かったので残念です。しかし、ブレイクしかけた選手から悉くリタイアしていくのですから、たまらない話です。この2人はW杯本番までに回復できるでしょうか。心配です。

 個人的には稲本の調子が良かったようです。と言いたいところでしたが、どうでしょう。褒めている解説者が多いのですが、わたしは条件付きで評価をしたいと思います。稲本はこの試合でも攻撃的でした。積極的に攻撃参加をすれば、それだけ攻撃に絡めますので良いシーンが目立ちます。
 しかし、この試合は雨の所為で、レアルの攻撃が遅かったのです。稲本が頻繁に攻撃参加しても、それほど危険ではありませんでした。そのように判断して攻撃参加していたのなら評価できますが、もし攻撃参加したかったからという理由で攻撃参加をしていたのであれば、評価は下がります。特に前回の試合がありましたので、まだ信用しきれないところなのです。もちろんパス成功率が高かったのは評価できます。他の選手は悪すぎました。

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02.05.08 兎追うもの
 嗚呼、今年もゴールデンウィークが終わってしまった。あれこれしようと計画していたのに、全て中途半端に終わってしまった。あれこれしようと考えすぎたのがいけないのかもしれない。「あれもしなきゃ。これもしなきゃ」と考えると途端に焦ってしまう。今の作業が途中でも次の作業に移ってしまいたくなるのだ。中途半端になるわけである。二兎追うものというか、四兎も五兎も追ってしまったのである。これでは、かの山さんにも笑われそうだ。うーん。もしかすると、かの山は人の名前ではなかったような気がしてきた。

 これら兎の中で一番残念なのが掃除である。一人暮らしをしていた頃と比べると、どうも部屋の掃除がおろそかになってしまうんだなあ。そもそも部屋のスペースが圧倒的に足りない。増え続ける身の回りの物、増えない部屋のスペース。整理整頓がパズルのような難しさとなる。現代人、特にパソコンユーザーの宿命かもしれない。放っておくと、すぐに周辺機器とソフトのパッケージの山で埋もれてしまうのだ。パソコン本体も去年からさらに一台増えているし、周辺機器も毎月1つずつ増えている。
 それでも数時間だけではあるが、一応掃除をしたのだ。しかし、袋2つ分のゴミしか出なかった。と書くと、普段から結構片付いている人のようだけど、そうではない。本当ならば、10袋分くらいは捨てないとならなかったのだ。もっともっと捨てていかねば。

 日曜日だっただろうか。部屋の掃除をしながらテレビを観ていた。夕方のニュース番組なのだけど、その特集が「掃除ができない女達」だったかな? そのような番組であった。最近ありがちなやつである。あれを観ていると、「自分も部屋を片付けなくては」という気になってしまうんだなあ。放置しておくと、自分もあんな状態になってしまうかもしれないという恐怖心が湧いてくるのだ。
 しかし、ずっと観ていると逆に段々と掃除する気が失せてしまうのである。「自分の部屋は、いくらなんでもあそこまで汚くない」というか、「あの10倍はマシだろう。一緒にしないでくれ」と思ってしまうのだ。「今だってこうして部屋を片つけているのだから、あんなになることはないだろう」と安心してしまうのだ。下には下がいるものだ。と、なんとなく納得してしまったので、ゴミ袋2つ分までしか掃除しなかったのである。

 いや、テレビの所為にしてみただけである。本質的には、わたしが堕落しているだけの話だ。普段睡眠に飢えている所為か、休みになるととんでもない時間に眠くなってしまうのである。そこで寝たが最後、起きたら晩御飯の時間という次第なのである。ようやっと睡魔から解放されたのが5月5日のことであった。
 ただそのお陰で、ひとつだけゴールデンウィークの目的が達成することができた。それは疲労回復である。これだけ寝れば、完全に目的が達せられたと言っても良いだろう。いや、良くなかった。いくら長時間寝ても、休み明けの朝の4時からサッカーを観ていたら何もならないというものだ。睡眠時間は3時間であった。本日は休みの前以上に眠かったのである。
 疲労を理由に今日は早めに退散してきたのだけど、すっかりハマってしまった。電車である。横浜線が止まってしまったのだ。一般的に電車が止まる理由には、踏み切りが故障した、人身事故が発生した、線路に置石がしてあった、送電所に落雷があった、大雪や大洪水の天変地異が起こった、線路上を山下清が歩いていた……等があるが、今日横浜線が止まったのは、まさにこのうちのひとつ線路上で火災が発生したというやつであった。

 まあ、長津田まではスムーズに行けたのは良かったけどね。長津田から家までは歩ける距離である。しかし、走れる距離ではない。今のわたしは100mも走れないと思われる。もし、わたしが100m競争に出場するとなったら、途中に給水所が必要かもしれない。ましてやフルマラソンに出場することになった日には、温泉宿が必要だと思われる。普通の宿では疲労回復できそうにない。ということは、わたしがフルマラソンを完走するには、ボーリング調査から始めていつになるやらというものである。これでは陸連も頭が痛いことだろう。そんなわたしでも、長津田から家までは歩ける距離なのだ。

 しかし、わたしの電車事故人生は、敗北の人生である。敗北、それはわれ泣きぬれて蟹とたわむるというやつである。いや、これは啄木だったかもしれない。いずれにしても電車事故において、わたしの読みが当たった試しが無いのである。
 たとえば、新横浜で電車が止まった時のことである。15時からの事故だったのだが、19時になっても復旧の見通しが立たなかった。そこで中山まで路線バスを使うことにしたのである。しかし、夕方の道路は大渋滞であった。1時間以上かかってようやっと中山駅に着いた時、わたしが見たものは、中山駅に入ってくる横浜線の姿であった。復旧すれば10分足らずの距離である。結局電車を待っていた方が早かった。
 たとえば、田園都市線が落雷で止まった時のことである。振り替え輸送をしてくれるというので、喜び勇んで南武線・東横線経由で帰ることにしたのだ。しかし、終電間際で接続が異様に悪かった。菊名から乗った横浜線が長津田駅のホームにさしかかった時、わたしが見たものは、電車が復旧して横浜線を待っている人だかりであった。

 上記二例に限らず、わたしの電車事故人生は、いつもこんな調子なのである。電車事故を回避したはずなのに、最善の策を取ったはずなのに、結局復旧を待っていた人の方が早かったりするのである。慌てて急がば乞食はもらいが回れという話の通りだ。結局、大人しく電車を待っている方が得をするのである。
 いや、それは違う。騒ぎながら待っているやつも大勢いた。騒いで待っても結果は一緒である。という話ではない。そうではなくて、電車の復旧を待っている時に限って、回避策の方が当たっていたりするのだ。わたしの判断は、いつも恨め恨めに出てしまうのである。そのうち枕元にわたしの判断が化けて出てくるのではないかと思われるところだ。

 だから今回も悩んだ。横浜線のホームで聞いた説明も微妙な線であった。19時50分頃のアナウンスでは「20時から復旧する目標で作業していますが、現時点ではまだ目処が立っていません」と言うのである。わたしの家までは、歩いて25分から30分くらいである。そこで車に乗り換えれば、家からミスドまでは2分で行ける。10分後に復旧するのであれば、12分後には成瀬駅まで到着している。そこからミスドまでは、1、2分だ。
 本当に20時に復旧するのであれば、待った方が良いだろう。しかし、復旧の目処は立っていない。もし、20時30分まで遅れるのであれば歩いた方が早い。いや、20時丁度に復旧したとしても、電車は簡単に動かないだろう。時間調整で後の電車が来るまで待たされる可能性が高い。やはり歩くべきか。いや、勝負に出るべきか。

 通常、人間は電車に勝てない。勝負の内容にもよるが、速さという点ではまったく勝ち目が無い。しかし、止まっている電車であれば、勝つことができるのだ。どんなに速く走れる能力があっても、止まっていては走っていないのと同じことだ。昔話に喩えると、今の電車は兎であって、わたし亀なのである。電車が寝ている間にも、こちらが休まず歩けば勝てるのだ。スチュワーデス物語なのである。
 横浜線の立場で考えれば、今のわたしはエイトマンのような存在だろう。いや、エイトマンよりも速く思えるに違いない。差し詰めエイトマンを超えるナインマンと言ったところだろうか。とにかく電車に速さで勝てるチャンスなど滅多に無いのだ。ここは歩いてみるしかないではないか。というわけで歩いた。

 しかし、睡眠不足の身にとって、長津田−成瀬間の道程は厳しすぎるのだ。まず、上り下りが厳しい。それに加えて、結構遠回りなのである。直線距離で考えたら15分くらいの距離なのに、どうしても30分くらいかかってしまうのだ。もっと近い道が無いものだろうか。いや、ある。それは線路の上だ。線路の上を通れば15分で行けるに違いない。
 しかし、線路の上を歩いて許されるのは、山下清くらいのものだろう。線路の上を歩くには芸術的センスが必要だ。しかし、わたしには山下清ほど芸術的センスが無い。兵隊さんの位で言うと山下清は大将で、わたしは二等兵といったところだろう。山下清は裸の大将という異名を持っているほどだ。山下清に比べたら、わたしなど裸の二等兵である。二等兵の裸など誰も見たくはないだろう。比べるのも失礼な話だ。やはり、曲がりくねった道を歩くより他無い。

 そんなことを考えながら、家まで歩いた。その後、家の駐車場から車を出して、ミスドに着いても電車が動いている様子はなかった。どうやらわたしの勝ちである。電車が止まっていた所為か、ミスドはガラガラであった。その後、20分ほどして一気に客が押し寄せてきたのだから、わたしの大勝利かもしれない。
 歩いている途中、ガソリンスタンドのテレビではサッカーをやっていた。朝にやっていたものの再放送である。うーん。睡眠時間が短かったとしても、朝に観ておいて正解だったかもしれない。電車が止まったのは18時45分頃であった。朝は観ずに晩に観ようとしていたら、失敗していたかもしれない。試合開始までに間に合うようにとギリギリまで粘って帰っていたら、電車の事故で見逃していた可能性が高かったのだ。色々な意味で勝利したのかもしれない。

 と言いたいところなのだけどね。この話を書いていたら異様に長くなってしまった。ミスドで書いていたのだけど、バッテリが切れるまでに書ききれなかった。その後、家で続きを書いていたら、2時を過ぎてしまった。ただでさえ睡眠不足なのにさらに寝不足になってしまった。しかも、最後まで書けずに、今日までかかってしまった。やはり、わたしの負けだったのかもしれない。試合に勝って勝負に負けた。そんな気分なのである。

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02.05.04 テレビ観戦リポート:ホンジュラス戦
 ホンジュラス戦はテレビ観戦でした。さすがに神戸までは……、いえ、この日も次の日も休みだったので観に行っても良かったんですけどね。しかし、ゴールデンウィークとなると、新幹線も高速道路も混雑で疲れてしまいそうです。もちろん交通費もかかりますしね。というよりも交通費が一番大きな理由でした。

 さて、試合の方ですが、結果は3−3の引き分けでした。引き分けと言えども守備の荒さが目立ち、あまり良い試合とは言えませんでした。守備の何処が悪かったのでしょう。原因のひとつはボランチです。前回は、稲本が良くなかったと書きました。今回の稲本も良くはなかったようです。それでも身体のキレ自体は幾分良くなってきたとは思いますが、意識が攻撃に行き過ぎでした。FWまでをも追い越して最前線にいるところが何度もテレビに映っていました。
 稲本はちょっと焦っているように見えました。たしかに、ここ2試合の稲本の評価は良くありません。そこで挽回のために得点が取りたかったのかもしれません。しかし、それはトルシエの求めていたものではないでしょう。後半、明神を入れたのは、中盤の守備のバランスを考えてのことだと思います。バランサーとして定評がある明神を入れることで、中盤の守備のバランスを改善させようとしたからに違いありません。

 もちろん、もうひとりのボランチである福西も同様です。福西もまた攻撃的過ぎました。ボランチが2人とも上がってしまっては、相手に簡単にカウンターを許してしまいます。どちらかが前に出たら、もう一方はボールを取られた時のリスクを考えてスペースを埋めるべきです。それができていませんでした。
 この日のホンジュラスは、DF登録の選手を6人も入れていました。スロバキア戦でトルシエはあっと驚く選手起用をすると言いましたが、この日のホンジュラスの選手起用の方が驚きです。この選手起用から判断すると、ホンジュラスは明らかにカウンター狙いです。となれば、カウンターへの注意が必要です。ましてやこの日は、神戸の芝の所為か、パスミスがかなり目立ちました。パスミスは、即カウンター攻撃を受ける危険につながります。一番注意すべき点がおろそかになっていたと思います。

 ボランチは攻守においてのキーマンであり、その仕事は様々です。相手の攻撃を防ぐためにスペースを埋めます。相手がボールを持って上がってきた時には、身体を張って前に行かせないようにします。相手が前線まで上がってきたら、二列目の飛び出しをケアします。これらの守備があるうえに、DFからのパスを効率良く前線に送ります。味方の攻撃が相手にクリアされたら、ボールをいち早く拾いに行き、二次攻撃、三次攻撃につなげます。味方の攻撃が詰まってバックパスが送られてきたら、サイドチェンジのパスや縦に抜けるパス、いくつかの選択肢を持って攻撃に変化を持たせます。サイドの選手が攻撃に行った時には、そのフォローをしないとなりません。
 こうした様々な仕事を状況判断によって選択していくのです。ボランチとは舵取りの意味ですが、単純に攻撃サイドの選択だけでなく、ゲームの状況についても舵取りを行わないとなりません。今は攻撃的に行く時なのか、あるいはゲームを落ち着かせないとならない時なのか、そういった判断も必要になります。FWを追い越してシュートを狙うというのは、相手の見極めができて、危険が無いと判断した時にすることです。わたしには、その見極めができていないのに攻撃的に行き過ぎたように思えます。相手が引き気味であったため、舐めてしまったのでしょうか。
 今までこの点において良く働いていたのが戸田です。ここ数試合を観ていると、時間が経つにつれ、段々相手の攻撃が鈍くなっていました。もちろん、時差の関係で相手の選手の体調が万全でないということもありますが、アウェイのポーランド戦でも同様でした。相手に攻め手が無くなり煮詰まってしまった証拠です。こうした状況に持っていくことができれば、最高の仕事と言えるでしょう。稲本は、評価を上げようと頑張ったのでしょうが、残念ながら戸田以上の評価を得ることができませんでした。

 もちろん3失点した原因をボランチだけに求めるわけではありません。相手の攻撃は、最終的にDFとGKが止めなくてはなりません。この日のDFは、ホンジュラスの攻撃に対し、かなり混乱していたように見えました。特に3点目です。ホンジュラスのFWは、日本のDFの間を縫うようにして走り、それが見事にはまりました。さらに、そのFWが最終的に飛び込む位置にピンポイントでクロスを上げてくるのですから、かなりの精度です。よくトレーニングされていたと思います。
 また、ホンジュラスには左サイドをよく狙われていました。日本の左サイドが弱いと見たのでしょう。よく研究していたと思われます。たしかに日本は左サイドの方が守備力が落ちます。左サイドは攻撃で上がることが多く、さらに左CBを任されている中田浩二は本職がDHですので、対人DF能力は右CB担当の松田よりも落ちます。そこを狙ってくるのは、正解でしょう。
 ただ、こうした場合の対応策は既にできているはずです。CBの三人が左にシフトし、さらに右サイドの選手がDFラインまで下がることでファーサイドを埋めるという方法です。しかし、右サイドの波戸は戻りきれてませんでした。そのため、3点目などは松田と宮本の二人でカバーしようとしたのですが、ホンジュラスのFWの上手い動きによって松田と宮本が交錯してしまい、FWにフリーとなる瞬間を与えてしまいました。
 波戸は足が速くこうした時の守備には、うってつけの人材なのですが、それでも戻り切れていませんでした。一体何が起こっていたのでしょうか。テレビでは画面が切れていたので確認できませんでした。やはり、ホンジュラスの攻撃がそれだけ早かったということでしょう。ホンジュラスの攻撃があと数秒かかっていたら、波戸は戻れていたはずです。ホンジュラスのカウンターは短時間でシュートにまで結びつけていました。

 DFで問題だったのは、やはり宮本でしょう。この日の試合では、フラット3のラインが乱れていることが多くありました。これはラインブレイクが早かったからというわけではないと思います。最近の宮本は、DHとDFの間の落ちたボールを積極的に拾いに行くことを心がけているようです。
 しかし、これが問題でした。あまりにも果敢に前に行くというか、前で取ろうという意識が強すぎて、基準のポジションよりも高い位置でプレイをしていたように見えました。普段であれば下がる局面でも、宮本は前に取りに行く方を選択していたように思います。そこで中田浩二と松田は宮本に合わせるのか、いつも通りの基準でラインを設定するのか、ラインブレイクをするのか、意思の統一ができてなかったように思います。
 また、取りに行った時のボールキープもいまひとつだったように思います。芝の所為なのかもしれませんが、ボールを逸らしてしまうシーンも見られました。しかし、芝の所為だとしても、宮本は守備の最後の砦です。宮本が抜かれてしまっては即失点につながります。もっとセーフティに蹴りだしても良かったと思います。
 また、先ほどボランチの問題に触れました。宮本は、前のボールをカットしに行くよりも先に稲本や福西に上がり過ぎないよう指示をするべきだったのではないでしょうか。相手の速さを過小評価していたように思います。ホンジュラスの個人能力が高かったという声もありますが、それを理由にしてはならないと思います。高い個人能力の選手にも対応できるだけの力を身につけてもらわなければ、これ以上日本のレベルアップは望めないからです。

 攻撃に関しては、あまり言うことはありませんが、またしてもFWのミスが目立ちました。FWには好不調の波がつきものです。決まる時は何でも決まるし、決まらない時は何をやっても決まらないものです。今は、FW陣全員が不調のようです。Jリーグでも得点を挙げていません。うーん。高原が病欠なのは本当に痛い。
 山下だけはJリーグでも好調のようですが、おそらくトルシエは、高原が抜けた分の人数あわせとしてしか考えていないのでしょう。今から新しい選手を使いたくないのかもしれません。それよりもFW陣(特に鈴木)がスランプから脱っすることを優先しているように思えます。うーん。
 本番は、あと1ヶ月後です。その頃にはそろそろFW陣も不調から脱出している可能性が高いと思われます。逆に山下は、調子が下がってくる頃かもしれません。結局この読みに期待するしかないのでしょうか。ちょっと甘すぎると思いますが、今の日本には絶対的なFWがいないのですから、こればかりはギャンブルになりそうです。

 しかし、このようなFW陣の不調の中でも3得点も挙げたことは立派です。それも中村俊輔の活躍が大きなものでした。本番で使われるかと言われると難しいものがありますが、これで代表メンバーには入れそうです。中村俊輔と言うとFKの代名詞になっていますが、FKは三都主を始め、他にもそれなりのものを持っている選手がいます。FKだけならば選ぶことができません。
 しかし、最初の一点は不思議なゴールでした。あれは皆GKのミスとしていますが、それだけではないかもしれません。同じような光景を2年前のスロバキア戦でも見ました。どちらの場合もそうなのですが、どうしてGKはキャッチングしようとしたのでしょうか。ボールの早さと弾道に独特のものがありそうです。どうしてもキャッチングしたくなるような強さのボールなのだけど、実はボール一個分だけ伸びがあるといった感じなのかもしれません。たしかにパンチングをしていれば弾き出せた球だとは思いますが、知らないと引っかかる魔球なのかもしれません。中村俊輔だけが持つ魔球。とは、漫画のような話でした。

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02.05.03 早急に代金のお支払い願います
 タイトルの通り。この会社がしょうもないんだなあ。昨日銀行に行ったのだけど、1月28日付で請求書を出した分が、まだ入っていなかった。この間の電話では、4月30日から5月2日の間には支払いますと言ってたんだけどなあ。というか「請求書を確認したらすぐに払います」と言っていたんだが。
 そもそも1月28日付で請求書を発行しているにも関わらず、4月23日になってから「1月28日付けの請求書では日付が古いので、もう一度請求書を書いてくれ」なんて言い出すのだから呆れてしまう。最初の請求書で支払うのが普通だろうが。書類の管理がまともにできていない会社なんだなあ。つーか、債務不履行だろ。それ。

 まあ、面倒だけど、もう一度請求書を書いたよ。で、その請求書が届き次第すぐに支払いますと言っていたんだなあ。それにも関わらず、5月2日になっても入っていないんだなあ。4月26日の午前中に送っているのだから、27日には届いているはず。で、4月30日には確認できているはずだろうに。遅れるなら遅れるで連絡寄越せよなあ。まったく呆れてしまう。
 これで7日の朝までに入っていなかったら、会社名と担当者を晒すしかないな。まあ、晒したところで、しょぼい会社だからダメージもなさそうだけどね。今までは穏便に済ませようと我慢していたんだけど、いい加減堪忍袋の緒が切れてしまった。話の流れでしぶしぶ引き受けてしまったんだけどね。たかだか30万円さえすぐに払えないしょぼい会社とは付き合いたくないねえ。このゴールデンウィークに夜逃げしていたりして。

 はっ、なんだか文章が荒くなってしまった。いやはや。銀行への用事はこの件以外にもあったので、昨日はそれらをこなしてきたのだ。といっても、通帳記入がメインである。わたしは、普段ATMを使っても通帳記入をしない人なので、どうしても未記入の取引がたまってしまうのであった。なんていうか、通帳を持ち歩くのはイヤだし、ATMで後ろの人を待たせるのが気がひけてしまうのである。
 そんなわけで、平日の休みは通帳記入でつぶれてしまうことが多いんだなあ。まあ、今回は通帳の繰越が無かったのでマシだったけどね。と言いたいところけど、未払いの件で電話したり残高確認したりがあったからね。しょぼい会社を相手にしていると疲れる。嗚呼、またこの話になってしまった。
 通帳記入以外にもゴールデンウィーク中の資金を確保しなくてはならなかったのであった。別にゴールデンウィークに旅行したり散財するというわけでもないのだけど、手持ちのお金があまりなかったのである。きちんとした会社の方からの入金がゴールデンウィーク明けの7日になるのだけど、ゴールデンウィーク中にお金が無いのは心細い。きちんとした会社の方は確実に入金してくれるで、その口座には残高が無くても良いだろう。というわけで、引き出してきたのである。

 忘れていたが、わたしには隠し財産があったのだ。宝くじの当たり券である。実はこの間の宝くじに当たっていたのである。といっても、6等だけではない。なんと5等が当たっていたのだ。しかも、今回は2本も当たっていたのだ。6等3本と5等2本で計6900円である。結構な金額だ。これだけあれば、ゴールデンウィーク中に飢え死にすることはないだろう。
 って、よくよく考えたら、9000円使って6900円の払い戻しでは、2100円もマイナスなんだけどね。前回のグリーンジャンボ宝くじは、W杯のチケットの絡みがあったので、つい30枚も買ってしまったのであった。しかし、宝くじっていうのは、本当に金の無駄遣いだと思う。


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 宝くじは既に28日に換金していたのであった。しかし、わたしの隠し財産は宝くじだけではなかった。実はtotoの当たり券もあったのだ。totoの払い戻しは、銀行の窓口に行かないとならないのが面倒なんだなあ。宝くじなら販売所で換金できるので、19時までにどこかの販売所に行けば良いけど、totoの場合、銀行の窓口で払い戻さなくてはならないので15時までに行かないとならないのである。
 しかも、銀行といってもどこにでもありそうな都市銀行ではなく、微妙な信金ばかりなのだ。平日に休みを取らなくては、なかなか行ってられないのである。実は、これが昨日一番重要だった用事かもしれない。もっとも成瀬には、駅のそばに取り扱い信金があるので助かったけどね。
 そんなわけで、今回初めてtotoの換金に行ってきた。まあ、totoの当たりと言っても、toto史上ワースト3に入るほどの低配当の時に当たったものなので、たいした金額ではないんだけどね。実は窓口に出すのも恥ずかしいくらいの金額であった。が、呼び出されて驚いた。


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 なんと、3等が2枚だと思っていたら、うち1枚は2等だったのである。2等の当たりには3等が3つついてきた。これは思わぬ隠し財産であった。と言っても1400円ほどだけどね。しかし、最近はtotoの当たりを真面目に確認しなくなったからなあ。これからは、ちゃんと確認することにしよう。もしかすると、他にも当たっていたかもしれない。
 で、この後、またtotoを買ってしまったので、この当選金もすぐに消えてしまったけどね。どこが財産だったのだろう。いやはや、totoっていうのは、本当に金の無駄遣いだと思う。

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