01.10.23 おとなの街へ
 土日は何処にも行かなかったなあ。というよりも、このところ週末は何処へも行っていないのだ。うーん。今年の秋は何だというのだろうか。世間は行楽シーズンなのである。せっかくの秋なのだから、わたしも一度くらいは旅行に出かけても良さそうなものなのに、このままでは秋の行楽シーズンが終わってしまうではないか。さりとて、特別行きたいっていうところもないんだなあ。
 何年か前には「安・近・短」なんてことが言われていた。「旅行するならば、近場で短期間の滞在で安く済ますのが人気よ」みたいな話である。主に海外旅行に使われていたと思うのだが、最近では国内旅行でも「安・近・短」が流行りのようである。わたしの場合、関東になるが、わざわざ遠くまで行かなくても、関東にだっていっぱい穴場があるはずだ。そう考えると、まんざら捨てたものではないかもしれない。そういえば、この土曜日には日帰りで町田に行ってきたのであった。えへん。

 って、威張るほどのことではないな。というよりも、むしろ恥じるべきだろう。うーん。やはり、ここは町田などと言わず、渋谷くらいにしておけば良かっただろうか。長津田から渋谷までは、急行で29分、各駅停車でも39分ほどで行くことができる。電車賃はわずか300円である。おお、「安・近・短」の旅行にはもってこいではないか。って、渋谷でもまだ近すぎる。
 そもそも渋谷に行くことなど話のネタにならないくらいだ。日常生活の中に組み込まれている。もっとも、わたしは最近ほとんど行っていないけどね。一番最近では、銀行へキャッシュカードの交換の時に行ったくらいだ。ほとんどの買い物が町田で間に合うから、わざわざ行く理由が見つからないのである。

 まあ、長津田に限らず首都圏に住んでいる人ならば、皆同じような感想を持つと思われる。渋谷にしかないものは、それほど多くない。新宿に近い人は新宿へ、池袋に近い人は池袋へに行くだろう。渋谷は、それらに勝って魅力的な場所なのだろうか。わざわざ渋谷に行こうと思うことは、あまり無いような気がする。
 何しろ渋谷には温泉が無いのだ。白い砂浜も無い。紅葉が見事といった景色も無い。名所と言えばハチ公くらいだ。モヤイ像は違うだろう。スキーもできない。食べ物が美味いって、有名なレストランはあるけど、土地の名物というわけではない。お隣の目黒はサンマで有名だけど、それは落語の話だ。わたしには、それほど魅力的な土地だとは思えないんだけどなあ。渋谷の魅力とは一体何なのだろうか。

 いやはや、先月長津田駅の構内を歩いていたら見つけてしまったのだ。渋谷の旅行パンフレットを。北海道(食い物)やら軽井沢(テニス)やら沖縄(ハイサイおじさん)やら熱海(ダイヤモンドに目がくらむ)やら伊豆(踊り子さんハッスルハッスル)やら九州(スポンジ……って、それは吸収)やらのパンフレットの中に混じって、渋谷(?)のパンフレットがあったのである。


 何々、キハチカフェ、紅虎餃子房、QFRONT、東急百貨店……って、普通に行くところではないか。それにどこが「おとなの街」なのだ。子供が大勢出没しそうなところばかりではないか。宿泊も東急インとかエクセルホテル東急とか、一泊一万円前後のビジネスホテルだしなあ。

 そもそも、よりによって長津田駅で渋谷のパンフレットはないだろうに。渋谷に行くには、すぐ脇にある券売機で切符を買い、水天宮前方面の電車に乗るだけだ。普通に用事があって渋谷に行く人が大勢いる中で、渋谷への旅行パンフレットに何の意味があるのだろうか。
 まあ、渋谷に行くのもたまには良いだろう。ぶらぶら散歩&ショッピングというのも良いかもしれない。でも、飲み過ぎて終電に遅れたというわけでもなければ、その日のうちに帰ってくるよなあ。わざわざ宿泊することもないだろう。いや、まあ、休憩よりも宿泊の方がゆっくりできて色々楽しめるかもしれない。って、そっち方面のホテルでもないしなあ。
 うーん。そこまで言うのならば、このツアーに参加してやるか。来週末ではどうだろうか。と思ったら、もう期間が過ぎてしまったのね。10月9日までであった。うーん。「おとなの街渋谷」をレポートできると思ったのだが、どうやら時期を逃がしてしまったようだ。それにしても、いったいどんな人が行ったのだろうか。

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01.10.17 無意味なバージョンアップ
 先日作成したみやちょ式出会い系サイトは、なかなか好評だったようだ。爆笑したなどといった最大級の評価のメールを4通ほど戴いた。もし、「メールを1通見かけたら30通は隠れていると思え」との言い伝えが正しければ、少なくともあと100人は爆笑したに違いないと思われる。ふむふむ。大変満足である。

 ところで、気が付かなかった人は大勢いると思うけど、実はみやちょ式出会い系サイトのメッセージ表示画面から「戻る」をクリックしておまけ日記に戻ると、オチの部分が表示されるようになっている。メッセージ表示画面以外からおまけ日記に来ると「(オチ予定スペース)」と表示されていた部分が、オチの文章に変わるようになっていたのである。果たしてこのことに気がついた人は、何人いただろうか?
 まあ特別面白いオチではないから、どうでも良いのだけどね。わたしは、形式的にでも一応文章をしめておかないと気が済まない性質の人なのである。あのままでは中途半端である。でも、先にオチがわかってしまってはつまらない。そこで苦肉の策として、あんな仕掛けを作ったのである。

 ところが、オチ機能を盛り込んだのは良いのだけど、少々問題があった。「戻る」のリンク先を「omake.html#20011012」と直接記述してしまったのである。これでは、12日分のおまけ日記を過去ログ(0110.html)に移した場合、無意味になってしまう。過去ログに移す時には「0110.html#20011012」としなければならない。しかし、その作業も一回だけの話である。その時になったら記述を変更すれば良いだろう。ということで、あまり深く考えていなかったのだ。
 しかし、今日になってその書き換え作業をする時に、どうしても気になってしまったんだなあ。「このままでは未完成ではないだろうか。もっと良くすることができるはずだ」と。
 そんなわけで、つい、みやちょ式出会い系サイトのバージョンアップをしてしまったのだ。項目をひとつ増やしたのである。一発ギャグの使い捨てCGIだというのに、わたしの中のプログラマ魂が許さなかったのだ。嗚呼、なんて無意味なバージョンアップなのだろうか。

 こういったどうでも良いところに拘ったりするのが、わたしの短所なのかもしれない。いや、長所かもしれない。しかし、少なくともたんそではないだろう。最近「たんそ」が話題になっているからといっても、いくらなんでもそれは言い過ぎである。そんな恐ろしいものと一緒にしないでもらいたい。
 それにしても「たんそ」は恐い。しかも、郵便物で送られてくるという非常に単純な手口なのが余計恐怖心を煽る。たとえば、突然玄関のチャイムが鳴って「こんにちはー、たんそきんでーす」などと言われたら、ついダスキンのことと勘違いして受け取ってしまうに違いない。人間の微妙な心理をついた巧妙な手口である。

 ええと、もしかして、わたしが「たんそきん」について何も知らないと思われてしまっただろうか。そんなはずはない。もちろん知っている。今のはただのネタである。「たんそ」と平仮名で書いたのは、「たんそ」と書かれた郵便物が農水省宛てに送られたことにちなんでいるということと、もちろん平仮名の方が可愛いということからである。
 つまり、「たんそきん」とは、非常に強い毒性を持つ炭素と金の化合物のことで、漢字で書くと「炭素金」、化学式はAuC……ということはなくて、まあ炭疽菌なのである。そういう名前の恐い菌があるのだ。うん。これ以上のことは聞かないで欲しい。詳しいことは何も知らないのだ。

 しかし、まあ恐がってばかりもいられない。わたしのところに炭疽菌が送られてくる可能性など万にひとつもないはずだし、もし送られてきたとしても、しっかり処置をすれば平気である。たしか、日本の会社がよく効く薬を開発していたはずだ。マツモトキヨシにでも行けば簡単に手に入る。ネーミングはずばりそのもの、90年代にヒットしたあれである。大日本除虫菊株式会社

 あっ……、いや、いち早くこのネタを使ってみたかっただけであった。すまん。一応googleで検索してみたけど、まだ引っかからなかった。もしかしたら、日本で一番最初にこのネタを使ったのは、わたしかもしれない。でも、本当は、既にあちこちで使われているんだろうなあ。たんそにゴン。

 もうひとつおまけ。どうでも良いが、炭疽菌とタンス預金はよく似ている。もし、炭疽菌を送りつけた容疑者の家宅捜索をしている時にタンス預金が発見されたら、捜査員も紛らわしくてたまらないことだろうと思う。

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01.10.12 では行け
 昨日は飲み会であった。家に帰るとバタンキュー。そのまま寝てしまった。最近アルコールに弱くなったのかなあ。まあ、そもそも睡眠不足が過ぎるのだろう。何しろ昼間仕事をしている時でも起きていられないことがあるくらいだ。どうも、わたしの周りには睡魔が群れを為しているような気がしている。その数、ざっと1000はくだらないだろう。どうも睡魔1000なのである。
 さすがにこんな状態では、アルコールが入ったら一気に夢の中である。もし、斎藤由貴が隣にいたとしても、探し物について尋ねるまでもないということになってしまうだろう。

 そんなわけで昨晩は何もできなかったのである。当然日記も書けなかった。実は書きかけのネタがあったのだが、完成には至らなかった。これでは更新頻度が下がる一方である。もっとも本当は、一昨日までに書き上げなければならないネタだったのだけどね。というのも体育の日ネタだったのである。正確に言うと、一昨日は旧体育の日であったか。いずれにしても、ネタをひとつ無駄にしてしまった。今、そのことで非常に落ち込んでいるのである。うじうじ。

 こんなわたしを慰めてくれる人が何処かにいないだろうか……などと思って携帯を見ると、うってつけのメールがいくつか入っていた。こんなわたしのことを察知してメールを送ってくれるやさしい人がいるとは、なかなかどうして世の中捨てたものではないのだ。

 どれどれ……、「私生活観察マニュアルとは」、「★会える!ヤれる!」、「H」、「デートクラブ」。……って、これはスパムではないか。うーん。なんだかなあ。

 そうなのである。このところ携帯にスパムが入るようになってきたのである。とうとうわたしのところにもスパムが来るようになったのだ。まだ件数は少ないのでそれほど困ってはいないけど、たしかに携帯にスパムが入るとうざったいものである。これで一日何件も入るようになったら、メールアドレスの変更を考えないとならないところだろう。実際ドルフィンやmiyacho.comの方には、一日何件も入っているからなあ。そんなペースで携帯にスパムが来たらイライラしてしまうかもしれない。

「私生活観察マニュアル」というのは画像サイトらしいけど、その他のスパムについては、所謂出会い系サイトのもののようである。どうして携帯に画像サイトのスパムが紛れ込んできたのかは知らないけど、出会い系については、ずばり携帯狙いのものだろう。文面は、しっかりドコモの文字数制限(250文字まで)以内に収められている。
 なんだかなあ。やはり、出会い系サイトは儲かるのだろうか。最近は勘違いしたドットコム企業が増えているからなあ。スキルも無いのに欲に目がくらんで参入してくる。出会い系サイトは相当乱立しているように思うのだ。
 これからは既存の概念を打ち破るようなサイトでないと苦しいだろう。スキルもアイディアも無いのに参入するべきではない。ええと、ではおまえのスキルやアイディアはどうなのかって? うむ。ここは、わたしが既存の概念を打ち破るようなサイトを作って手本を示すべきかもしれない。……というわけで作ってみたのだ。わずか1時間でできてしまった。

みやちょ式出会い系サイト入り口


(オチ予定スペース)

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01.10.07 お知らせ
 ええと、そうだ。

                                                平成13年10月6日

           メールサーバの障害について

この度は、メールサーバーの障害に於いてお客様に多大なご迷惑をお掛け
しました事をお詫び申し上げます。

午後4:50頃から発生したメールサーバの過負荷について技術スタッフにて
原因を調査した結果、ハードディスクを2重化するコントローラーに障害が
発生している事が判明しました。

当該部品を交換し対応致しましたが、一部のお客様のメールスプールデータが
消失されている事が判明致しました。復旧出来るデータについて作業を実施し
復旧致しましたが、一部のお客様においては大変申し訳ありませんが、保存
されておりましたメールデータに欠落が発生しております。
ディスクを2重化しデータの消失防止を行っておりましたが、ディスクを制御
するコントローラの障害によりデータの欠落に至りました。

故障基板の原因を調査し同様のトラブルが発生しないよう早急に対応致します。

尚、弊社のメールシステムはメールサーバが停止中に配信されてきたメールを
他のマシンにてバックアップしておりますので順次メールサーバに転送致します。
また、送信元のメールサーバの設定にもよりますが、障害発生時間帯に送信され
て参りましたメールについては、通常数日間再送処理を行いますので、到着時間
が遅れ配送される場合がございます。再送処理を行わないメールサーバから送信
されたメールにつきましては送信元にReturnedMailとして戻る場合がございます。

午後4:50から午後11:35に渡り長時間のメールサービスを停止し、
お客様に多大なご迷惑をお掛け致しました事を重ねてお詫びすると共に、
今後安定したサービスの提供に全力を尽くして参りますので今後とも
宜しくお願い申し上げます。

 とのことである。要は、布団でもないのにドルフィンのメールサーバが吹っ飛んだそうだ。わたしのところへメールを送ったという方はおられますでしょうか? そのメールはわたしのところに届いてない可能性があるので、スパムもしくはウィルス以外のメールを送られた方は再送願います。

 ちなみにメールサーバが止まっていたのは、10月6日の16時50分頃から23時35分頃までなのだけど、この間に送られたメールについては、たぶんエラーで戻っているか復旧後に送られてきているはずだからまだ良いけど、問題なのはこの直前に送られたメールで、ドルフィン側のスプールにたまっていたメールが消失したそうである。
 メールサーバ障害前、わたしが最後に受信したのが10月5日の23時55分なので、10月5日(つまり金曜日)の23時50分頃から10月6日の17時頃までの間にわたし宛てにメールを送ったという人は要注意である。

 うーん。それにしても最近のドルフィンは、ちょっとまずいことになっているなあ。ここ半年くらいメールの送信が重過ぎるのだ。何度も機器の入れ替え等を行っているのに過負荷が解消しないようだ。過負荷は変身してこそ、グレゴール・ザムザだというのに半年間何も変わっていないのだ。
 ピンポンメールが発生しているか、多くの会員がメールウィルスに感染しているか、スパムの踏み台にされているかのどれかだと思われる。もしかすると、でたらめなアドレスを大量に生成して携帯にスパムを送るという例のやつが使われているかもしれない。きちんとトラフィックを監視して、サーバに負荷をかけている原因を特定して欲しいものである。

 そろそろドルフィンのアドレスを使うのをやめようかなあ。昔は、miyacho.comのメールサーバーが貧弱だったのでドルフィンのアドレスを使っていたのだけど、最近はmiyacho.comの方が快適のようである。わざわざドルフィンを使う意味が無くなってきている。元々、プロバイダのメールアドレスを使わないためのmiyacho.comドメインでもあるわけだからね。今やっている仕事が終わったら考えよう。フレッツADSLドルフィンをやめて、So-net ADSLかOCN ADSLにしようかと思っていたから、丁度良いところかもしれない。

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01.10.06 ヒビ割れにはネットがよく効く
 間に合って良かったあ。というのはキャッシュカードのことである。キャッシュカードの再発行を頼んでいたのだが、先週ようやっと新しいカードが届いたのだ。昨日の入金分を引き出し、そのまま別の口座へ入金することができた。不名誉な未払いの人にならずに済んだということである。それにしても、なんという自転車操業なのだろう。
 今年の春くらいからカードに少しヒビが入りはじめていた。そのヒビも口座番号の辺りに小さく入っているだけで一応問題無く使えていた。しかし、いつ完全に割れて使えなくなってしまうかわからない。そこで、その時になって慌てないようにと、早めに交換することにしたのである。

 かなり長く使っていたからなあ。三井住友銀行のものなのだけど、カードの表面には「太陽神戸三井」と書かれていた。つまり、「さくら銀行」の以前から使っていたカードだったのである。10年近くになるだろうか。それではプラスチックが劣化して、ヒビが入りやすくなるというものだ。
 しかも、各種引き落としやら給与振り込みやら、メインで使っている口座のカードである。わたしの持っているキャッシュカードの中でも一番使用頻度が激しいカードで、磁気の部分のコーティングが剥がれかけていたくらいである。ヒビ割れがなくても、近いうちに使えなくなっていたかもしれない。
 銀行も定期的にカードを交換してくれれば良いのになあ。放っておくと10年でも20年でも同じカードを使わなければならないのだ。そもそも磁気情報なんてちょっとしたことで読み取れなくなってしまうのだから、それくらいするのが義務だと思うんだけどなあ。クレジットカードの場合、使用期限が切れる頃に新しいカードを送ってくるから、こんなことで悩まずに済むのだけどね。再考を求むところである。

 ちなみに冒頭では「間に合って良かった」と書いたけど、実際は間に合っていなかったのであった。キャッシュカードの交換を依頼したのは8月の休みの間で、新しいキャッシュカードが届いたのは9月の終わり頃なのであった。本来であれば一週間から10日くらいで届くはずだったのだが、一ヶ月以上もかかってしまったのである。
 そんなわけで、先月の入金分には間に合わなかったのだ。入金は通帳があるから良いけど、引き出しができなかったのである。引き出しができないということは、その間無収入とほぼ同じ状態である。そこでどうしたのかというと、何を隠そうネットバンキングである。ネットバンキングで、三井住友の口座には必要なだけのお金を残し、別な口座に振り込んでおいたのである。

 実は、キャッシュカードの発行依頼をした後、ふと不安になったのだ。「そういえば、この口座って住所変更届けを出していただろうか?」と。再発行依頼の書類には、一応送付先に現住所を書いたのだけど、もしかすると口座に登録されている住所の方に送られてくるかもしれない。そこで保険のためにネットバンキングの登録をしようと思ったのである。
 ネットバンキングの申し込みの時に登録住所の確認をしたのだが、案の定、前の住所のままであった。10日経っても新しいカードが届かなかったのは、やはり前の住所の方に送られていたからだろう。宛て先不明で送り返されてしまった。しかし、それならば戻ってきた時点で電話くらいしてくれても良いのに。住所は変わったが、電話番号は変わっていないのだ。再送付の依頼をするのが遅れてしまったではないか。
 それにしても、ネットバンキングができる時代になって助かった。これが5年前だったら、サラ金にでも行って融資を受けるしか手がなかっただろう。一か月分の収入を借りるとなると、恐ろしい金利がかかっていたはずだ。いや、通帳と印鑑で引き出すという基本的な手段があったか。まあ、いずれにしてもインターネット万歳である。IT革命によって受けた一番の恩恵かもしれない。

 と、今「IT」と書いてしまったが、思うにこれほど誤解されている言葉は無いだろうなあ。ITの「I」を「Internet」のことだと思っている人が実に多いようだ。どうも最近始めた素人に近い人ほど、「IT」というと「ブロードバンド」(これも最近言葉の意味が変わってしまったと思われる)のことしか考えられないようである。
 正しくは「Information Technology」で、日本語訳だと「情報技術」もしくは「情報処理技術」となる。なんのことはない。昔からあるものだ。情報処理技術者試験なんて昭和40年代からあるからね。
 情報処理技術など何十年も前から量的拡大、質的向上、応用範囲の拡大が続いていることで、革命でもなんでもなく、最近ようやっと注目されるようになっただけの話である。「ADSLでブロードバンドサービスが始まって、これからはIT時代だ」なんて言っている人を見ると、失礼だが笑ってしまう。

 基本的に「IT」は道具でしかなく、何かと結びつけて使うものである。たとえば、自動車とIT。生産現場や販売会社は言うに及ばず、最近ではPHSの位置情報サービスを使って盗難車の探知なんてことも行われているようだ。Nシステムみたいのもあるし、カーナビだってITの固まりだったりする。
 鉄道とITという話であれば、ATSなんていうのもITだろうし、チケットの予約発券システムや自動改札もそうだ。ADSLに興味を持った人であれば、ホームセキュリティやガスの遠隔監視なども行われていることに気がつくだろう。また、自動販売機にはPHSモジュールが埋め込まれていて、在庫管理が行われていたりする。在庫管理という話であれば、コンビニなどのPOSシステムもある。それも、ただ単に在庫のチェックしているだけでなく、売れ筋商品の判定を行い仕入れの無駄を省くことによって高効率の経営が行われていたりする。
 企業情報となると、受・発注、経理、給与、人事……、様々なシステムが高度に連動している。製造業となるとさらに凄まじい。受注部門から送られてくる受注データを元に部品表を展開、部品の在庫管理を行い必要数の発注、設計部門から各製造部門へ図面が送られ生産。図面はデータベースでバージョン管理、製造工程のクリティカルパスからリードタイムの把握、生産計画のマネージメント……等々。

 どうも、PCを使ってインターネットにつなぐことだけをITだと思っている人が多いのが残念なのだが、実際ITの大半は普段目に見えない部分にあったりする。ブロードバンド云々、ドットコムビジネス云々というのは、これらの話に比べると氷山の一角、小さな話でしかなかったりするのだ。そんなわけで、ビジネス書コーナーに置かれているIT革命云々という本を見ると苦笑せざるを得ない。ついでにeJapan構想にも。
 中小企業に企業情報システムは関係無いということもない。既に取引先企業の巨大なシステムの一部に組み込まれていたりする。もっとも目に見える部分、つまり個々のインターフェイスは小さなものである。大企業にいても自分の担当だけを見ていたら、その先で巨大なシステムが動いていることを実感できないだろう。たとえばコンビニのバイトがレジ打ちしていても、POSシステムがどれほどのものかは知らないだろう。これがPC系雑誌のライターでもわかっていない人が多い。情報処理技術者と呼ばれる人でも、同じ仕事ばかりしていたらわからない人が多いだろう。

 街の風景を見ても、昔からさほど変わっていないような気がする。21世紀の街の風景は、30年前の未来予想図のようにはならなかった。だから技術の進歩というものを感じにくい。ところがその裏側で動いているものは、70年代、80年代、90年代、そして現在と激変していたりする。発展途上国と比べても街並み自体には大きな違いは無い。だから、実感が湧かないかもしれないけど、注意してみると色々と違いがあったりする。
 コンビニでコンサートのチケットが買えたり、本屋やDPEショップでtotoの購入ができたり、商店街の小さな店でもクレジットカードの与信チェックがオンラインで行われていたり、カラオケ屋に行けば通信カラオケで常に最新の楽曲が揃っていたり、空港や駅では空席チェックとチケット発行がオンライン端末でできたり……数え上げればキリがない。
 この手の機器やサービスの充実度は、実は日本が一番進んでいると言われているんだなあ。そして我々も知らないうちに恩恵を受けていたりする。郊外の小さな駅にもCDやATMのコーナーがあったりする。なんでも日本はATMの設置率が非常に高いそうだ。銀行については、第3次オンライン化がいち早く進んだ日本の銀行系システムが一番進んでいるそうだ。たしかに銀行系のシステムにはすごいものがある。

 しかし、そんなにすごいシステムを持っているなら、キャッシュカードくらいその場で発行してくれよなあ。通帳の繰り越しはその場ですぐにできるんだから、問題無いだろう。キャッシュカードが無い間、非常に不便だったのである。

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