第50回 97.02.10くらい 『タネは冷やすのがコツ』

 見上げてごらん 冬の夜空 帰り道 星たちを

 冬の空は空気が澄んでるので、星がよく見えます。まるで手が届きそうなくらいに。二階の屋根からなら手が届きそうです。そう思って二階の屋根に登ってみました。けれども、やっぱり届きません。それでもここからハシゴをかければ届きそうです。ハシゴを探しましたが見つかりません。今日星に触れるのは、あきらめました。

 乙女、さそり、やぎ、くじら…… 昔から、人は星の並びを何かの形に見立ててきました。そして、それぞれにまつわるドラマを思い浮かべてきました。言われてみると、ただの点々にしか見えなかった星たちが、たしかにつながりのある形に見えてくるから不思議です。
 でも、人間の脳は、そういうふうにできているのです。人間は、目から入る情報を丸暗記するわけではありません。印象深いいくつかの点や線などに注目して、それらの位置や向きや形や大きさや色といったものを相対的に記憶するのです。それは、隙間だらけの情報です。いちいち全部を記憶していたら、脳がいくつあっても足りないからです。そして思い出す時は、頭の中で隙間を埋めながら再生しているのです。

 よく、点が3つあれば人の顔に見えると言いますが、それは脳が人の顔を記憶する時、一番印象深い両目と口に着目しているからなのです。つまり、目で見て記憶しているものは、同じようにすきまだらけの情報なのです。だから、星空のように点々としているものを見ると、そのすきまを埋めて、何かの形が見えてくるというのです。でも、へびやかみのけに見えるというのは、ちょっと安易だと思います。

 どんな人間でもそうなのです。星座と言えば、西洋の星座が有名ですが、中国には中国のインドにはインドのアフリカにはアフリカの星座があります。もちろん、日本にも独自の星座あります。
 また、西洋と同じように、日本でも夜空で目立つ星たちに名前を付けています。織り姫や彦星といったものです。もちろん、惑星にも名前がついています。エビやイカやシソやカボチャなどです。それらが天女の羽衣に包まれ天まで上がり、惑星になったというのです。ですから、衣を付けて揚げたものを天ぷらというのです。天のぷら。

 つまりね。天ぷらのぷらは、プラネットのプラなのです。京香ちゃん。

 という説明を用意していたんだけど、ちゃんとノリタケが解答していたんだよなあ。

「……プラねぇっと……」

 というワケで、今日の分はおしまいだ。では、また会う日まで。


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