第17回 96.10.01くらい 『迫り来る老いへの抵抗』

 そうか。ホメている時はリンクしないのか。つまり、リンクを張られているということは、ホメられてたワケじゃなかったんだな。これは盲点だった。いや、こちらの話だ。あるいは、あちらの話かもしれない。

 さて、今日の話であるが、別に家を担保にして借金をしたら、払えなくなりそうになったという話ではない。それでは「迫り来るお家の抵当」だからである。オイオイ。
 つまり、「最近わたしも歳をとったなあ」と感じるということである。「わたしも」というのは、「他のみんなも歳をとったなあ」ということだ。なぜならば、歳は誰でも平等に1年に1歳ずつとっていくものだからだ。わたしだけが歳をとってたまるか。というもんだ。

 いや、よく考えると平等というのは間違いかもしれない。なぜならば、20歳の時の1歳と30歳の時の1歳では、明らかに重みが違うのだ。20歳にとっての1歳は5%に相当するが、30歳の時の1歳は約3.3%になるのだ。なーんだ。年々上昇率は減っているではないか。このまま行くと何十年か後には、ほとんど歳をとらなくなりそうだ。上手くいけば、歳が減っていくかもしれない。しばらく待つことにしよう。嗚呼、これで気が済んだ。

 と、気が済んだだけではしょうがない。現実問題として、わたしのことをオヤジ扱いする人が増えてきているのである。今年の新人などはモロにそうだ。会話をしていると、なんだか親子のような雰囲気になってくる。そのうち、寝ぼけた拍子に「お父さん」とか言い出さないかと不安なのである。

 まあ、わたしが名実ともにオヤジであれば問題はないが、名実ともにオヤジになるには、今から準備するとして、少なくとも十月十日は必要だ。しかも、現状可能性すら見えていないので、もっと先の話になるだろう。だから、オヤジ扱いされも困るのだ。わたしは、まだオヤジの風格というものを手に入れていない。そもそも、自らをオヤジと公言して憚らない近藤さんを差し置いて、オヤジというのは憚れるのだ。あっ、近藤さんメール読みました。どうも、ありがとうです。

 わたしは、オヤジとは呼ばせたくない。ジャワティを表わすと言うが、わたしは、まだオヤジと言えるほどの見かけではないと思うのだ。たとえば、学生服を着ると高校生に間違えられそうなくらいだ。もちろん、セーラー服を着れば女子高生に間違えられそうなのだ。あっ、ええと間違えた。うん。名は体を表わすだった。

 しかしながら、今の若い者と会話をすると話題が全て昔懐かしネタになってしまう。高校時代の話をすると、向こうは渋カジで、こちらはDCブランドだ。中学時代の話をすると向こうは光ゲンジで、こちらは横浜銀蝿だ。ゼネレーションギャップを感じずにはいられない。それでも、わたしはそんなにオヤジではない。むしろ今の若者が若過ぎるだけなのだ。
 まあそれでも、かろうじて今年の新人とわたしは同じ20代である。心の中では、オヤジと思っていても、口に出すのはタブーなのだ。これが30歳になると晴れてオヤジ扱いが解禁されるのである。どうやら、一般的な区切りは30歳のようだ。もっとも女子高生などは、「ハタチを超えたらオバさんオジさん」と言っているくらいだから、女子高生にとっては、わたしなどとうの昔にオジさんである。こんなに若々しいわたしを捕まえてオジさんというとは、わからん話だ。

 もっとも、こんなのはいつの時代でも言われていることだ。わたしが高校生の時だって、「今の若者の考えることは、ちっともわからん」と言われていたではないか。だから、わたしも女子高生の頃を思い出してみて、一生懸命理解しようとすれば良いのだ。でも、やっぱりわからない。なぜならば、わたしは一度だって女子高生だったことはなかったのであった。

 まあ、それでも30歳を前に少しでも抵抗してみたいのである。何か他にいい案は無いかと思案していたところ、CCレモンのCMが眼に飛び込んできた。そうだ。エリカ先生も若いと言われたルーズソックスだ。「これだ。これしか無い」と、宇宙からの電波が頭の中に鳴り響いたのである。これは、もう電波急げというわけで、早速ルーズソックス屋に行くのだ。。
 ところで、ルーズソックスってどこで売っているんだろう? わたしが高校生の頃は売っていなかったのだ。さっぱり検討がつかない。ハタと困ってしまった。困った時はダイクマだ。とりあえずダイクマに行ってみよう。おっ、あったあった。わたしの選択は正しかった。というよりも、今やルーズソックスは、靴下を売っている店にはほとんど置いてあるようだ。

 しかし、ここで困ったのは、レジに行く時である。ダイクマのレジは、だいたい若い女の子である。レジにいたのは、クラモトだかクラモチだったかオオクラだったかヤマクラだったかとにかくクラ付きの女の子であったが、はっきり言って恥ずかしかった。エッチな本を買うよりも、アダルトビデオを借りるよりも、盲腸で看護婦さんに毛を剃られるよりも恥ずかしかった。
 そんなわけで、いかにも「これは、わたしが履くのではない。妹の為に買うのだ。大変カワイイ妹で、妹思いのやさしいお兄ちゃんが妹の為に買ってあげるのだ」といった感じを醸し出しながらレジに持っていったのだが、どうやらバレバレのようであった。よっぽど口に出して言おうかと思ったけど、さすがにそれは止めた。かえって怪しまれるからである。わたしとて、それくらいの常識はある。というよりは、それくらいの常識しかないのかもしれない。

 しかしながら、ニヤリとしているのは隠せない。クラモトだかクラモチだったかオオクラだったかヤマクラだったかとにかくクラ付きの女の子は、まるで汚いものを見るようにさっさとレジを打つと顔も見ないでお釣を渡しやがった。「まあ、わたしもキレイだと言わないが、それはないだろう」と思いながらも、ようやっとルーズソックスを手に入れたのである。


 上の写真がルーズソックスを履いたところである。それにしても、わたしが履くと単にソックスがズリ落ちただけのようにしか見ない。スミマセンねえ、足が太くて。それからこの写真であるが、この上はパンツ一丁だ。生憎わたしは、スカートなどという高尚なものは持ち合わせていないのだ。スカートのどこが高尚なのかは知らないが、とにかく「わたしのパンツ一丁の姿を想像して興奮しないように」ということだけをお伝えしたい。

 というワケで、今日の分はおしまいだ。では、また会う日まで。

 追伸、実在しないわたしのカワイイ妹よ。ダシに使ってスマン。

 ところで、もうこのルーズソックスは二度と履かないと思うのだが、もったいないので誰か買ってくれないか? もちろん洗濯はしてないのだ。



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