※ この作品に登場する団体名は、実在する団体とは関係ありません。念のため。

第12回 96.09.25くらい 『アイディアの時代』

 身内ではもう痴れている話だが、わたしはよく「アイディアマン」と呼ばれるのである。いや、痴れているではない。知られているの間違いだ。わたしも若者なので、ついつい「ら抜き言葉」を使ってしまい、思わぬところで誤変換をしてしまうのだ。やはり、わたしのような若者は、ATOK10を使った方がいいのだろうか?
 それはともかく、わたしが「アイディアマン」であることは、もはや羞恥の事実である。そうなのだ。わたしは、非常に恥ずかしい存在なのである。違う。また、誤変換をしてしまった。正確には周知の事実である。どうにもMS-IMEというやつは、わたしを陥れたいようでである。困ったもんだ。

 さて、その「アイディアマン」であるが、なんともオヤジ的で情けないネーミングである。まるで、普段はみやちょを装っているが、ひとたびピンチが訪れると、変身ベルトを回転させ、「アイディアマン」に変身し、問題を解決させるというヒーローのようではないか。ヒーローになるのはやぶさかではないが、そんなカッコの悪いヒーローはイヤだ。
 普段、みやちょを装っていることは事実であるが、みやちょでありながらにしてアイディアを出すこともあるのだ。要は、普段から豊富にアイディアを出すんだよということを言いたかったのだ。しまった。最初からこう言えば良かったのだ。こんなので行数を稼いでしまうとは、すまないことをした。ええ、もうしません。

 しかし、これだけしつこく書くと、わたしが本当にアイディアマンかもしれないと疑ってもらえるので話が早い。これは本当の話なのだ。その証拠に「みやちょはアイディアマンだなあ」と極稀に言われるのだ。極稀に言われる限りにおいて、それは疑いようの無い事実である。だから信じて欲しいのだ。そうでなければ、この先話が続かないのだ。

 関東の人は良く知っていると思うが、新宿駅東口を入ったところに「王様のアイディア」というのがある。王様のアイディアと言っても、決してディープ・パープルなどの歌を情けなく直訳することではない。ましてや、困った時には「ピッチャー鹿取っ!!」で投手交代をすることでもない。なぜならば、王監督はダイエーの監督で鹿取は西武のピッチャーだからだ。今となっては、それは無理な話なのだ。

 「王様のアイディア」とは、言わずと痴れたアイディア商品を売っている店である。言わずと痴れているならば、書くなと言われるかもしれないが、そんなことは気にしないでほしい。行数を稼いでいるだけなのだ。ところで、まだ変換を間違っているようだ。わたしも懲りないやつである。

 さて、これは言わなくては痴れていない情報であるが、「王様のアイディア」には、歌舞伎町に兄妹店がある。こちらの方は、もう少し特殊なアイディア商品を売っている。例えば、「熱くないローソク」や「痛くないムチ」である。ちなみに、この店の名前であるが、もう言わずと痴れているだろう。「女王様のアイディア」である。
 地方出身者の方は、母親が上京したおり、ここに背負って連れてくるといい。題して、「調教だよ、おっかさん」である。
 と書いておきながら、ちょっとだけ不安になった。「女王様のアイディア」って、ホントにありそうだかなあ。エッチ系の商売の人って、こういうネーミング好きだからなあ。

 さて、わたしもアイディアマンだ。「王様のアイディア」を見て、対抗意識を燃やさずにはいられない。若い頃、わたしも負けじと商売を始めたのだ。その店の名も「殿様のアイディア」である。
 もちろん、その店であるが、今はもう無い。わたしもアイディアマンと言われた男だ。わたしのアイディアで作られた商品は、そこそこ売れたのである。しかし、商売は見事に失敗した。放漫経営がたたったのである。わたしは、アイディアマンではあるが、経営には向かないタイプだったようだ。つまり、わたしの商売のやり方は、殿様商売だったのである。

 というワケで、今日の分はおしまいだ。では、また会う日まで。

 ちなみにわたしが何を売っていたかを知りたい人は、下のボタンを押してほしい。反応が良ければ明日書く。

 痴れていると思うが、これは日記猿人の投票ボタンである。

※ いやはや、本物の王様のアイディアの人からメールが来ていた(2001年10月25日)。ジャンクメールの類かと思って中身を見ていなかったのだけど、メール整理中に読んでみたら、「女王様のアイディアと当社は関係ありません」とのことだった。そうです。もちろん関係ありません。ええ、ここの日記はフィクションということで。読めばわかると思っていたけど、最近は国民総インターネット時代になったからね。もう色々な人が読むということで、何が起こるかわからないと。うーん。しかし、やりにくくなってきたなあ。(2002年3月2日)

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